大成閣に12年、時代とともにいろいろな取り組みを行ってきました。
実は大成閣では、伝統を重んじるばかりに50年間味を変えていなかったのです。
伝統を守ることはとても大切なことですが、時代にあった変化も同じくらい大切だと感じていました。
そんな中、弊社の池本から『これからは健康志向。ヘルシーで上品な味にして欲しい。』と要望があり、それがきっかけで本格的な味の改革に取り組み始めました。
改革のためには、味の追求に躊躇はしません。
主要メンバーとのミーティングを頻繁に行い、料理人仲間が集まる勉強会に積極的に参加し、情報交換もしました。
食べ歩きはもちろん、各方面の方々にご協力いただいたり、スタッフも含めた試食会を行うなど、一丸となり新メニューの開発をしてきました。
よく一番自慢の料理と聞かれますが、すべてが自慢なので一番はありません(笑)
あえて言うなら、海鮮と肉料理でしょうか。大成閣ならではの一流の素材と料理人の腕で、お客様から『うまい!』とお褒めのお言葉を多くいただき、口コミでもその評判が広がっています。鮮度が命の鮑や貝類、活魚をいかした海鮮料理や、黒酢の酢豚は「大成閣でしか味わえない」と特にご好評いただいています。かつて、中国総領事館へ出張料理人として首相や国賓の方へ料理を提供したこともありますが、その時と比べても勝るとも劣らない味をご提供出来ていると自負しています。
とはいうものの、お客様の反応はとても気になります。
大きな声では言えませんが、料理を召し上がった時のお客様の反応を見たくてこっそり覗くことも・・・。
『美味しかったよ、ありがとう!』の帰り際の笑顔の一言は、料理人として最高に幸せです。
今後70年、80年とさらに大成閣の味をより多くの方に知っていただくためには、ワインにも合う料理をさらに増やしていきながら、接客の質もさらに上げていかなければいけないと考えています。料理と接客の両方の質が同じように上がっていかなければ、最高のひとときを提供することは出来ません。
料理と接客で一丸となってお客様をおもてなしし、大成閣をもっと多くの方に知っていただくために、さらに改革に取り組んでいきます。進化していく大成閣にご期待ください。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。